ブログ · 2026年9月19日 · 7 分で読めます

SNOW AIアバター:公開前に確認すること

SNOWのAIアバターは複数枚のセルフィーから作る加工されたイラスト調の画像で、本人確認用の写真ではありません。作り方と公開前に確認すべき点をまとめます。

複数枚が前提。盛れる=誇張。用途を先に決める。

SNOWのAIアバターは、SNOWアプリに搭載された機能で、顔がはっきり写ったセルフィーを何枚もまとめてアップロードし、そこから複数のイラスト調・加工済みの画像を生成する仕組みです。一枚の写真に単純なフィルターをかける従来の加工機能とは違い、複数枚の実際の写真を素材として新しい画像を作り出す点が特徴です。生成される画像は多くの場合、実物より整えられた「盛れる」仕上がりになるよう調整されており、正確な似顔絵ではなく、加工を前提としたイラストという位置づけです。

使える場面

  • SNSやLINEのプロフィールアイコンを、普段のセルフィーより手をかけた見た目にしたいとき。
  • 個人ブログやSNS投稿で使う、素顔をそのまま出したくない場面でのアイコン代わり。

向いていないのは、社員証や履歴書用の写真、本人確認が必要な場面など、実際の見た目を正確に伝える必要がある用途です。AIアバターは意図的に整えられた仕上がりになるため、実物と見比べたときの差が大きくなりやすく、本人確認の目的には使えません。また、他人の顔写真を本人の同意なくアップロードしてアバターを作ることも避けるべきです。

作る前と作った後に確認すること

  1. 角度や表情、明るさが異なる複数枚のセルフィーを用意する。写真の枚数と多様性が少ないほど、生成結果は本人から離れた一般的な顔立ちに寄りやすくなります。
  2. 多数の実際の顔写真をまとめてアップロードする機能である以上、アプリのプライバシーポリシーで、アップロードした写真がどう保存・利用されるかを事前に確認する。
  3. 生成された複数の候補を、自分の実際の写真と目・輪郭・髪型などの特徴ごとに見比べる。全体の印象だけで選ばない。
  4. 用途(SNSのアイコンか、それ以外か)を先に決めておき、実物との差が大きい「盛れた」候補が用途に合っているか判断する。

具体例

弱いやり方: 手元にあった1、2枚の写真だけをアップロードし、出てきた候補の中から一番見栄えの良いものをそのまま使う。結果は、本人の特徴的な髪型や眼鏡が反映されない、誰の顔とも言えるような一般的なイラストになりやすい。

良いやり方: 正面、斜め、笑顔、真顔など角度と表情の異なる写真を10枚以上用意してアップロードし、生成された複数の候補を実際の顔写真と見比べる。眼鏡や特徴的な髪型など、自分だと分かる要素が保たれている候補を選び、用途がSNSのアイコンであることを踏まえたうえで公開する。

友人同士でお揃いのアバターを作りたい場合も同じ確認が必要です。自分の写真だけでなく相手の写真もアップロードすることになるため、事前に相手の同意を得てから進めます。同意なく他人の顔写真をアップロードすることは、アバターがどれだけ加工されていても避けるべき使い方です。

なぜこれほど多くの写真が必要なのか

こうした機能は、一枚の写真から特徴を推測するのではなく、複数枚の実際の写真から共通する特徴を学習して生成するしくみです。写真の枚数と角度の多様性が少ないと、モデルは足りない情報を一般的な顔立ちで補って埋め合わせるため、本人らしさが薄れた結果になりやすくなります。生成AIサービスに個人の顔写真のような情報を渡す際の注意点は、個人情報保護委員会が具体的な確認ポイントとともに注意喚起しています。

生成された結果を人が確認してから使うという原則は、OECDのAI原則でも明記されています。画像の加工についても、公開する前に用途に合っているかを自分の目で確認する手間は変わりません。こうした画像生成モデルの精度がどれだけ改善しているかは、Stanford HAIのAI Indexが毎年測定しています。

国内での生成AI画像サービスへの関心の広がり

国内でのこうした生成AI画像サービスへの関心の高まりは、総務省の情報通信白書が毎年、国際比較を含めて公表しています。企業のデジタル人材育成の実態については、IPA(情報処理推進機構)がDX白書として継続的に調査しており、経済産業省も企業でのAI活用の広がりを扱っています。こうした確認の手間を惜しまない力に、労働市場が実際にどう報いているかはPwC AI Jobs Barometerが世界の求人データから示しています。

月曜日に試すこと

  1. 角度や表情の異なる自分の写真を10枚以上用意してからアバターを作る。
  2. アップロードする前に、アプリのプライバシーポリシーで写真の保存・利用方法を確認する。
  3. 生成された候補を実際の写真と特徴ごとに見比べ、一番「盛れた」ものではなく自分らしさが保たれたものを選ぶ。
  4. 用途をSNSのアイコンなど、実物との差があっても問題ない場面に限定する。

複数の写真から実在の人物を扱う際の注意点は、既存の写真の一部を置き換える場合についてPhotoshop生成AIでも、写真を組み合わせる場合について画像合成AIでも、同じ同意と確認の原則を扱っています。出力を鵜呑みにせず一手間かけて確認するという考え方そのものはAIチェッカーとはでも扱っており、AIが得意な作業と苦手な作業の境目はAIでできることで整理しています。

こうした「用途に合っているか確認する」「同意を確認してから進める」という判断は、Coursiumがスマホの短いレッスンで練習できるようにしています。AIの一歩先へ、実際の仕事に近い練習から始めてみてください。詳しくはCoursiumについて

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