ブログ · 2026年9月18日 · 8 分で読めます

ラインのAI(Agent i)を消す方法とできないこと

ラインのトーク画面に出るAI提案ボタンを非表示にする手順と、その非表示が一時的である理由、非表示と機能停止の違いをまとめます。

非表示は一時的。設定は別画面。確認は自分で。

「ライン AI 消す」で検索する人の多くが本当に消したいのは、トーク画面の入力欄まわりに出てくるAIの提案ボタンです。従来「LINE AIトークサジェスト」と呼ばれていたこの機能は、ヤフーのAIアシスタントと統合され、現在は「Agent i」という名前になっています。正直に言うと、この表示は非表示にはできても、今のところ完全に削除する設定は用意されていません。

「消せること」と「消せないこと」

  • トークルームごとに、入力欄付近のAgent iのボタンを非表示にすることはできます。
  • ホーム画面の設定メニューからも、Agent iに関する表示をまとめて調整する経路があります。
  • 非表示にしても、多くの利用者の報告では一定期間(数十日程度)が経つと再び表示に戻ります。恒久的にオフにする設定は今のところありません。
  • ボタンを非表示にすることと、AIによるメッセージの処理そのものが止まることは別の話です。この二つを混同すると、想定と違う結果になります。

非表示にする手順

  1. 気になるトークルームを開き、入力欄の周りに表示されているAI関連のアイコンをタップします。
  2. 「このトークルームでAgent iを表示」のような項目を探し、オフに切り替えます。
  3. 複数のトークルームで同じ表示が気になる場合は、ホーム画面の設定からAgent iの項目を探し、まとめて調整できないか確認します。
  4. 数週間後、ボタンが再び表示されていないかを確認します。再表示された場合は、同じ手順を繰り返します。

具体例

弱い対応:ボタンを一度だけ非表示にして、それで解決したと思い込み、そのまま忘れる。数十日後にボタンが再表示されたとき、なぜ戻ったのか分からず、設定が壊れたと勘違いする。

確認を挟んだ対応:非表示にした日をメモしておき、一か月後にトーク画面を開いて再確認する。再表示されていたら、壊れたのではなく想定内だと分かったうえで、同じ手順をもう一度行う。この一手間があるかどうかで、同じ操作でも受け取り方が変わります。

なぜこの区別が重要なのか

AI機能の裏側でメッセージがどう扱われるかは、アプリ提供企業のプライバシーポリシーで確認するのが筋です。ボタンの表示設定と、入力内容の学習利用に関する設定は、別の画面に分かれていることが珍しくありません。表示を消したことで安心してしまい、学習利用の設定を確認しないまま個人情報を含むやり取りを続けるのは、避けたい流れです。

個人情報保護委員会は、生成AIサービスの利用に関する注意喚起等で、個人情報を含む入力がそれが利用目的の達成に必要な範囲内かを十分に確認すること、注意喚起の本文では、入力した個人情報が機械学習に使われて出力されるリスクを挙げています。ライン上のAI機能に限った話ではなく、AI機能が組み込まれたアプリ全般に当てはまる注意点です。

OECDのAI原則も、AI機能を含むサービスについて、人が仕組みを理解し確認できる状態を保つことを重視しています。ボタン一つを非表示にする操作も、この「確認する」という原則の小さな実践だと考えると分かりやすいと思います。

国内での広がり

メッセージアプリにAI機能が組み込まれる流れは、総務省の情報通信白書が毎年、国内のデジタルサービス利用の実態として取り上げています。企業のAI活用やIT人材の状況については、IPA(情報処理推進機構)が継続的に調査しています。仕事用のメッセージアプリにAI機能が入り込む場面が増えるほど、表示設定とデータの扱いを分けて確認する習慣の重要性も増します。

月曜日に試すこと

  1. 普段使っているトークルームを一つ開き、Agent iのボタンが表示されているか確認する。
  2. 気になる場合は、そのトークルームで非表示に切り替える。
  3. 非表示にした日をメモし、一か月後に再確認する予定を入れておく。
  4. ボタンの表示設定とは別に、学習利用に関する設定がないか、アプリの設定画面を確認する。

会社が把握していないツールに業務の情報が流れてしまう、より広い問題についてはシャドーAIとはで整理しています。AIエージェントに個人情報を扱わせる前の確認点はAIエージェントと個人情報で詳しく扱っています。AIが得意な作業と苦手な作業の境目はAIでできることで、出力を鵜呑みにしない基本はAIの使い方で説明しています。

表示を消すか残すかを決める前に、何がどう動いているかを確認する力は、Coursiumがスマホの短いレッスンで練習できるようにしています。AIの一歩先へ、実際の仕事に近い練習から始めてみてください。詳しくはCoursiumについて

Coursium

AI の一歩先へ — ツールはスマートフォンで学べます。

アプリを入手