具体的に頼む。何枚か試す。公開前に見る。
ブログ · 2026年9月9日 · 8 分で読めます

AIイラスト生成:仕事で使える1枚にするための頼み方と確認手順

AIイラスト生成は、頼み方次第で結果が大きく変わります。資料や社内向け素材に使える1枚にするための具体的な手順と、公開前に確認すべきことをまとめます。

AIイラスト生成を一度試して、思っていたのと違う仕上がりになり、そのままにしている人は少なくありません。原因はたいていツールの性能ではなく、頼み方にあります。何を、どんなスタイルで、どんな用途に使いたいかを伝えないまま頼むと、当たり障りのない一枚が返ってきて当然です。

仕事で使える場面

  • 社内資料やプレゼンの表紙に使う、内容に合った一枚のイラスト。
  • 社内報やブログ記事のアイキャッチとして使う、テーマを示すイラスト。
  • 説明資料の中で、概念を分かりやすく示すための簡単な図解イラスト。

頼み方で結果が変わる理由

「〇〇のイラストを作って」だけでは、AIには具体的な手がかりがほとんどありません。結果として、どこかで見たことのあるような、当たり障りのないイラストが返ってきます。逆に、スタイル・構図・色味・用途を具体的に伝えると、同じテーマでもまったく違う結果になります。

  • スタイル:フラットな塗り、線画、写実的など、参考にしたい絵柄を言葉にする。
  • 構図:何を中心に、何を背景に置くか。人物がいる場合は何をしているか。
  • 色味:社内資料であれば、企業カラーに近い色を指定する。
  • 用途:プレゼン資料の表紙用、SNS投稿用など、使い道を伝えると余白の取り方も変わる。

具体例:プレゼン資料の表紙

新しい業務改善案を説明する資料の表紙を例にします。悪い頼み方:「業務改善のイラストを作って」。これだけでは、抽象的で誰の資料にも使えそうな一枚になりがちです。

良い頼み方:「オフィスでノートパソコンを見ながら話し合う2人を、フラットな塗りのシンプルなイラストで。背景は薄い青系の単色、上部に見出しを入れる余白を空けておく。」用途(表紙)、スタイル(フラットな塗り)、色味(薄い青系)、余白の指定まで含めることで、実際に資料へそのまま使える一枚に近づきます。

何枚か試して比べる

これらのツールは同じ頼み方をしても、毎回まったく同じ結果にはなりません。2〜3枚生成して見比べると、細部の崩れが少ないものと、そうでないものがはっきり分かります。1枚目の結果だけで判断せず、複数の候補から選ぶことが、公開できる1枚にたどり着く近道です。

公開前に確認すること

  1. 文字が含まれる場合、実在しない不自然な文字列になっていないかを確認する。これはこうしたモデルが特に苦手とする部分です。
  2. 手や指、細かい装飾品など、複雑な部分が不自然に崩れていないかを確認する。
  3. 既存の企業ロゴやキャラクターに似すぎていないかを確認する。意図せず似てしまうことがあります。
  4. 資料全体のトーンと色味が合っているかを、実際にスライドや文書に貼り付けて確認する。

こうした確認を人が行う責任は、生成された文章に限らず画像についても同じで、OECDのAI原則が示す考え方とも一致します。モデルの性能がどこまで伸びているかは、Stanford HAIが毎年のAI Indexで測定していますが、進歩の度合いは分野によって偏りがあり、細部の崩れが完全になくなったわけではありません。

国内での広がり

国内でのこうした画像生成ツールの利用は、総務省の情報通信白書が毎年、国際比較を含めて公表しています。企業のデジタル活用の状況は経済産業省IPA(情報処理推進機構)が継続的に調査しており、資料作成の効率化とあわせて紹介される場面が増えています。

月曜日に試すこと

  1. 今作りたい資料やアイキャッチを一つ選ぶ。
  2. スタイル・構図・色味・用途の4つを具体的に言葉にしてから頼む。
  3. 同じ頼み方で2〜3枚生成し、細部を見比べて一番崩れの少ないものを選ぶ。
  4. 実際に資料や記事に貼り付けて、文字や不自然な部分がないか最終確認する。

この「具体的に頼む」「複数試して確認する」という進め方は、文章の場合と同じ原則です。AIの使い方では文章の下書きを例に、AIチェッカーとはでは出力を鵜呑みにしない考え方を扱っています。AIが得意な作業と苦手な作業の境目はAIでできることで整理しており、検索でAIの要約を使う場面についてはAIモードとはで同じ確認の原則を扱っています。

こうした「具体的に頼む」「出力を正しく確認する」という2つの力は、Coursiumがスマホの短いレッスンで練習できるようにしています。AIの一歩先へ、実際の仕事に近い練習から始めてみてください。詳しくはCoursiumについて

Coursium

AI の一歩先へ — ツールはスマートフォンで学べます。

アプリを入手