ブログ · 2026年10月20日 · 7 分で読めます

AIチャットくんとは:LINEで使う前の確認点

AIチャットくんは株式会社piconが運営するLINE公式アカウントで、OpenAI公式のサービスではありません。確認すべき点と入力例、出力の確認方法をまとめます。

公式ChatGPTとは別。提供元はpicon社。出力は照合する。

「AIチャットくん」は、LINEを友だち追加するだけでChatGPTのような会話ができる公式アカウントサービスです。最初に確認しておきたい点があります。これはOpenAIが自ら運営する公式のチャット窓口ではなく、株式会社piconという別の会社が、ChatGPTの技術を使って提供している仲介サービスです。会話の相手はChatGPTでも、利用規約やデータの扱いを決めているのはOpenAIではなく、このpicon社だという点が、使う前に知っておくべき一番大事な違いです。

何ができて、どこが公式と違うか

  • LINEで友だち追加するだけで会話を始められ、別アプリの新規登録は不要です。専用のiOS版・Android版アプリも用意されています。
  • 献立の提案、ビジネスメールの下書き、日常の相談など、幅広い質問に答える点は公式ChatGPTのアプリと同じです。
  • 料金プランや無料で使える範囲は、提供元であるpicon社が独自に決めており、時期によって条件が変わることがあります。使う前に、そのときの公式な案内を確認してください。
  • 会話の内容がどう保存され、どう扱われるかは、OpenAIのデータに関するガイドではなく、picon社自身が示す利用規約とプライバシーポリシーで決まります。

LINEアプリ自体に最初から組み込まれているAI機能「Agent i」とは別のものである点にも注意してください。Agent iはLINEというアプリそのものの機能で、ラインのAI(Agent i)を消す方法で扱っています。AIチャットくんは、そのLINEの上に友だち登録する、まったく別の会社が提供するサービスです。名前も画面も似て見えるため混同しやすいところですが、提供元が違えば確認すべき規約も別物になります。

入力例:ビジネスメールの下書きを頼む

頼み方が弱い例:「取引先へのお詫びメールを書いて」。これだけでは、何について詫びるのか、どんな関係の取引先なのかが分からず、当たり障りのない定型文しか返ってきません。

頼み方の例:「次の状況でお詫びメールの下書きを作ってください。状況:発注いただいた商品の発送が3日遅れている。相手:取引を始めて2年の取引先担当者。トーン:丁寧だが大げさに謝りすぎない。最後に新しい発送予定日を入れる欄を残してください。」状況と相手、トーンを具体的に伝えることで、そのまま手直しできる下書きになります。

完成例:具体的な状況を入れた下書き

狙った出力はこのような形です。発送の遅れを明確に伝え、謝罪の言葉を一文に収め、最後に「新しい発送予定日:[ここに記入]」という欄が残っている下書きです。空欄が残っていることで、確認する人は自分が知っている正しい日付をそこに入れるだけで済み、AIが日付を推測して書き込む余地がなくなります。

ツールの制約

仲介サービスを経由している以上、裏側で動いているモデルの種類や更新状況は、公式ChatGPTアプリのように明示されないことがあります。長い文章の要約や、細かい日付・金額の扱いでは、公式アプリと同じように誤りが起こり得ると考えて、重要な数字は必ず元の情報と照らし合わせてください。

出力の確認方法

  • 下書きに入っている日付や金額、会社名を、自分が把握している正しい情報と一文ずつ照らし合わせる。
  • 空欄にした部分にAIが勝手な推測を書き込んでいないか、送信前に確認する。
  • 個人情報や取引先の詳細を含む内容を送る前に、picon社の利用規約とプライバシーポリシーに目を通しておく。

広がりと、公式情報源の確認方法

LINEのような身近なメッセージアプリを通じてAIサービスに触れる人が増えている様子は、総務省の情報通信白書が毎年取り上げています。会話の内容に個人情報を含めるかどうかの判断については、個人情報保護委員会の注意喚起と、その本文が、入力した情報が機械学習に使われるリスクを具体的に説明しています。これはAIチャットくんに限った注意点ではなく、仲介サービスを含むAIサービス全般に当てはまります。

OpenAI自身がChatGPTの入力データをどう扱うかは、OpenAIのデータに関するガイドで確認できますが、これはOpenAI公式のアプリやAPIを直接使う場合の説明であり、別会社が運営する仲介サービスにそのまま当てはまるとは限りません。PwC AI Jobs Barometerは、約10億件の求人情報を分析し、こうしたツールの出力を正しく確認できる人材に明確な賃金の上乗せがあることを示しています。

今週やること

  1. 普段使っている、あるいは使ってみたいAI経由のLINE公式アカウントが、どの会社が提供しているものか確認する。
  2. 手元の実際のタスクを1つ選び、状況・相手・トーンを具体的に入れた頼み方で下書きを作ってもらう。
  3. 出来上がった下書きの日付・金額・名前を、元の情報と一文ずつ照らし合わせる。
  4. 個人情報を含む内容であれば、送る前にその提供元の利用規約とプライバシーポリシーを確認する。

同じように名前と実体が一致しているか確認する必要がある例は、チャッピーAIとはがChatGPTの愛称について扱っています。ゼロから自分用のチャットボットを作る場合の実例は、AIチャットボット無料活用で扱っています。具体的に頼むという基本はAIの使い方で説明しています。

ここで扱った「提供元を確認する」「空欄を残して照らし合わせる」という2つの力は、Coursiumがスマホの短いレッスンで練習できるようにしています。AIの一歩先へ、実際の仕事に近い練習から始めてみてください。詳しくはCoursiumについて。

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