ChatGPTアップデート:名前より先に確認する習慣
ChatGPTは数週おきに新しいモデルが発表されます。名前を追いかけるより、今使っているモデルを確認し、アップデート後も結果を確かめる習慣が大切です。
ChatGPTは数週おきに新しいモデル名が発表されます。2026年9月だけでもGPT-6 Astra、続いてGPT-6 SolとLuna、さらに1週間後にGPT-6.1 Solと続きました。名前を追いかけるより大事なのは、今使っているのがどのモデルかを確認し、アップデートで何が変わったかを自分の作業で確かめる習慣です。
仕事で確認すべき3つの場面
- モデル選択画面で、実際にどのモデルが選ばれているかを確認する。古いモデル名のままになっていないか。
- アップデートの発表文で、自分が使っている機能(ファイル読み込み、画像生成、コーディングなど)に関係する変更かどうかを見分ける。
- 普段使っているプロンプトや手順が、アップデート後も同じ結果を返すかを、小さな作業で試してから本格的に広げる。
向かないのは、発表の見出しだけで「前より賢くなった」と判断し、今まで確認していた手順を省略することです。ベンチマークの結果は、自分の作業と同じ条件で測られたものではありません。
確認する手順
- モデル選択画面を開き、今使っているモデル名を確認する。名前は頻繁に変わるので、公式のモデル一覧と照らし合わせる。
- アップデートの発表文を読み、自分が普段頼んでいる作業の種類に関係する変更かを確認する。関係ない変更は無視してよい。
- いつも使っているプロンプトを一つ選び、アップデート後のモデルで試す。結果が以前と違う場合、どこが変わったかを具体的に記録する。
- 結果に問題がなければ他の作業にも広げる。問題があれば、以前のモデルに戻すか、プロンプトを調整する。
具体例:社内FAQボットの回答がアップデートで変わった
弱いやり方:アップデートの発表を見て、何も確認せずにそのままモデルを切り替えた。結果:以前は簡潔に答えていた社内FAQボットが、アップデート後は前置きが長くなり、担当窓口への案内が省略されるようになった。誰も気づかず一週間運用された。
確認するやり方:アップデート前に、よく聞かれる質問5件をメモしておき、アップデート後に同じ5件を試す。回答の長さと、担当窓口の案内が含まれているかを比較する。省略されていた1件を見つけ、プロンプトに「最後に担当窓口を必ず示す」という指示を追加して、もう一度確認する。
アップデートが良くなったと発表されていることと、自分が使っている手順がそのまま良くなることは、別の話です。
なぜ名前と性能が頻繁に変わるのか
2026年9月だけでも、OpenAIはGPT-6 Astra、続いてGPT-6 SolとLuna、さらに1週間後にGPT-6.1 Solを発表しました。TechCrunchの報道によると、GPT-6.1 SolはAstraに近い性能をより低いコストで提供するとされています。同じ週には、Al Jazeeraが報じたように、上位モデルGPT-6.1 Astraの一般公開が安全性の懸念を理由に見送られました。どのモデルが実際に何を変えたかは、発表のたびに個別に確認する必要があります。GPT-6.1 Solで実際に変わった点と変わらなかった点はGPT-6.1 Sol 安全性で詳しく扱っています。
性能の向上速度そのものはStanford AI Indexが毎年測定していますが、発表の頻度が上がるほど、個々のアップデートを自分の作業で確認する手間は省略できなくなります。OECDのAI原則が明記する人による確認は、新しいモデルになっても変わらず必要な工程です。
国内での広がり
国内企業が生成AIをどれだけ使っているかは、総務省の情報通信白書が毎年、国際比較を含めて公表しています。中小企業向けの活用ガイドは経済産業省が継続的に公表しており、企業のデジタル活用全般の実態はIPA(情報処理推進機構)がDX白書としてまとめています。
こうしたアップデートを鵜呑みにせず確認する力は、PwC AI Jobs Barometerが報告する賃金プレミアムの背景にもなっています。
月曜日に試すこと
- 今使っているモデル名を確認し、公式のモデル一覧と照らし合わせる。
- 最新のアップデートの発表文を読み、自分の作業に関係する変更かを見分ける。
- いつも使っているプロンプトを一つ、アップデート後のモデルで試す。
- 結果が以前と違う場合、どこが変わったかを記録してから本格的に広げる。
ChatGPTが文章以外にもできることの一覧はChatGPTでできることで、アップデートとは別に第三者製の拡張機能が求める権限を確認する手順はChatGPT拡張機能で扱っています。GPT-6 SolとGoogleのモデルを性能や料金で比べた内容はGPT-6 SolとGemini 3.8 Flashの比較にあります。同じ確認の原則をChatGPT以外のAIに当てはめる場合の軸はAI比較にまとめています。
モデル名が変わっても使える、確かめてから使うという習慣は、Coursiumのスマホ向け短いレッスンで練習できます。AIの一歩先へ、実際の仕事に近い例から始めてみてください。詳しくはCoursiumについて。