ブログ · 2026年11月7日 · 6 分で読めます

ChatGPT Images 2.6の安全性:写真・GIF・データの扱い

OpenAIは2026年11月4日にImages 2.6を公開しました。アップロードした写真の扱い、ChatGPTとAPIの違い、透かしでできることとできないことを公式資料で整理します。

Images 2.6。写真を渡す前に。確認が先。

先に結論です。Images 2.6の安全性は、モデルそのものより「どのアカウントで使うか」と「写真に誰が写っているか」で決まります。OpenAIは2026年11月4日にこの画像モデルを発表しました。いちばん話題になっているのは、文章やアップロードした写真からChatGPTがアニメーションGIFを作れるようになった点です。実在の人の写真が動き出すぶん、個人情報の問題は静止画より重くなります。

この記事は、2026年11月7日時点のOpenAIの公開資料をもとにまとめたものです。私たちはモデルを実際に試していません。法的な助言でもありません。

Images 2.6で何が変わったか

ChatGPTでは、指示文か写真からGIFを作り、そのあと再生速度を変えたり、1コマずつ直したりできます。The Vergeの報道を引くThe Decoderの記事によると、ChatGPTとCodexの全ユーザーに、Web・デスクトップ・モバイルで順次提供されます。まだ表示されなくても不思議ではありません。

開発者向けには、速さ重視のFlareと、細かい作業向けのSunburstという2つのAPIモデルがあります。OpenAIの画像生成ガイドによると、どちらも複雑さの設定、書き込みによる部分編集、SVG出力、アニメーションGIF出力に対応しています。Flareのモデルページでは、画像出力が100万トークンあたり30米ドルで、Batch APIは非対応と記載されています。

使い方1:個人のChatGPTアカウント

個人のChatGPTアカウントでは、アップロードした画像を含む会話が、モデルの学習に使われることがあります。止めたい場合は、設定の「データコントロール」で「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにします。このスイッチで何が変わり、何が変わらないかは、OpenAIのデータコントロールFAQに書かれています。

本当に考えるべきなのは、写真に誰が写っているかです。同僚がウインクするGIFも、友人がしていないことをしているGIFも、実在の人の画像であることに変わりません。OpenAIの利用ポリシーは禁止事項を定めていますが、写っている本人の同意を取ってくれるわけではありません。それは使う側の仕事です。子どもの写真は動かさないでください。

個人情報保護委員会も、生成AIサービスに個人情報を入力する際の注意喚起を出しています。会社のChatGPTアカウントで使う場合は、勤務先の契約内容で条件が決まります。それは情報システム部門や法務に確認することで、ブログ記事が答えることではありません。AIツールと個人情報の基本はAIエージェントと個人情報でも扱っています。

使い方2:API

OpenAIのプラットフォームのデータ管理ページによると、APIのデータは、利用者が明示的に同意しない限り学習に使われません。ただし画像のリクエストは、既定で最大30日間、不正利用の監視ログに残ります。アップロードされた画像は児童性的虐待コンテンツの検出にもかけられ、検出されたものは保存設定にかかわらず人による確認のため保管されます。

社内ルールが厳しい会社にとって大事な点がひとつあります。2026年11月7日時点で、同じページに載っているZero Data Retention対応の画像モデルは、Flare・Sunburstの2.5版と、それより古いモデルです。2.6のモデルはまだ載っていません。「何も保存しない」ことが契約の前提なら、OpenAIがページを更新するまでは、記載のあるモデルを使うのが無難です。

同じAPIのルールは、テキストモデルについてGPT-6 Solの安全性でも解説しました。

透かしでできること、できないこと

OpenAIは2026年5月、画像に2種類の目印を付けると発表しました。ファイルのメタデータに入るC2PAの来歴情報と、Googleとの提携による目に見えないSynthIDの透かしです。The Next Webが指摘するとおり、メタデータは消せますし、公開予定の確認ツールが判定できるのはOpenAI製品で作った画像だけです。

グループチャットでGIFを見る人には、どちらも見えません。実在の人が写るGIFには、AIで作ったと一言添えてください。Googleも動画モデルで同じ判断をしていて、その内容はGemini Omni 1.2 Flashの安全性にまとめています。

最初のGIFを作る前に

  1. どこから使うかを決める:個人のChatGPT、会社のアカウント、API。誰がアップロード内容を見られるかはそれ次第です。
  2. 個人アカウントなら、データコントロールの「すべての人のためにモデルを改善する」を確認する。
  3. 実在の人を動かすのは本人の同意があるときだけ。子どもは対象にしない。
  4. まずは商品写真、スケッチ、架空のキャラクターから始め、同僚の顔写真は使わない。
  5. Zero Data Retentionが必要な会社なら、使うモデルがOpenAIのリストにあるか確かめる。
  6. 実在の人が写るGIFには、来歴情報が入っていてもAI生成だと明記する。

そもそも必要か

正直なところ、スライド1枚やリアクション用のGIFなら、モデルの違いより指示の書き方のほうが効きます。被写体・スタイル・構図を具体的に書けば結果は変わります。ChatGPTへの質問のしかたのコツは画像でもそのまま使えますし、既存の写真を直す場合は画像編集AIの注意点も参考になります。

モデルが良くなっても、画像が正しくなるとは限りません。ラベルの誤字や、コマごとに形が変わるロゴは、誰かが全コマを見て初めて気づきます。

Coursiumは、仕事でAIを使う方法を学べるアプリです。はっきり指示を出し、渡す前に結果を確かめることは、どんな新しいモデルでも人の仕事として残ります。練習してみたい方はCoursiumをのぞくか、無料の練習例を試してください。

よくある質問

Images 2.6とは何ですか?

OpenAIが2026年11月4日に公開した画像モデルです。ChatGPTでは指示文や写真からアニメーションGIFを作れます。APIではGPT-Image-2.6 FlareとSunburstの2つのモデルとして提供されています。

アップロードした写真は学習に使われますか?

個人のChatGPTアカウントでは、「すべての人のためにモデルを改善する」がオンのままだと、アップロードを含む会話が学習に使われることがあります。OpenAIの資料によると、APIのデータは既定では学習に使われません。

同僚の写真をGIFにしてもいいですか?

本人の同意がある場合だけにしてください。顔は個人情報であり、本人がしていないことをする動画は、その人を傷つけることがあります。

Images 2.6はZero Data Retentionの対象ですか?

2026年11月7日時点のOpenAIのデータ管理ページでは、Flare・Sunburstの2.5版と古いモデルが対象として載っていましたが、2.6のモデルは載っていませんでした。使う前にページを確認してください。