ブログ · 2026年10月18日 · 7 分で読めます

Copilotとは:同じ名前の4つの別サービス

Copilotという名前は、マイクロソフトの4つの別サービスに使われています。どれを指しているか見分ける手順を、確認方法と練習問題つきで示します。

名前は共通。製品は4つ。場所で見分ける。

「Copilot」はマイクロソフトが複数の別サービスに使っている共通の名前です。WordやExcelに組み込まれたMicrosoft 365 Copilot、Windowsやブラウザで使う無料のCopilot、コードを書くためのGitHub Copilot、社内の業務用チャットボットを作るCopilot Studio。どれも「Copilot」と呼ばれますが、できることも料金もまったく違います。

よくある混乱は、同僚が「Copilotで調べて」と言ったとき、相手が思い浮かべているCopilotと自分が開いているCopilotが別物だったという場合です。名前だけ合わせても、実際の画面や機能が違えば、同じ結果にはなりません。

「Copilot」という名前が指す4つの別物

  • Microsoft 365 Copilot:Word、Excel、Teams、Outlookに組み込まれた有料の機能。開いている文書やメールなど、権限のある範囲のファイルを参照できます。企業の契約に追加料金で含まれることが多いです。
  • Copilot(Windows・ブラウザ版):タスクバーやEdgeから使う無料のチャット機能。一般的な質問には答えますが、今開いているOfficeファイルを自動では読みません。
  • GitHub Copilot:プログラムのコードを書く人向けの補完ツールで、コードエディタに組み込みます。文書作成や表計算とは関係ない、まったく別の用途です。
  • Copilot Studio:自社の業務データを使った専用チャットボットを、プログラミングなしで作る管理者向けツールです。日常の文章作成では使いません。

どのCopilotを使っているか見分ける手順

  1. 開いている場所を確認します。Word・Excel・Teamsの中にあるならMicrosoft 365 Copilot、コードエディタの中ならGitHub Copilotです。
  2. WindowsのタスクバーやEdgeのサイドバーから開いた場合は、無料のCopilotです。今見ている文書を自動で読んでいるとは限りません。
  3. ファイルの内容を使った答えが欲しい場合は、使っているのがMicrosoft 365 Copilotかどうかを先に確認します。無料版のCopilotにファイルの内容を使わせたいなら、自分で貼り付けて渡す必要があります。
  4. 会社から「Copilotが使える」と案内された場合は、どの種類か、個人の無料版か、追加料金のMicrosoft 365 Copilotかを、社内の案内文で確認します。

入力例から完成例まで

弱い進め方:同僚から「Copilotで会議の議事録をまとめて」と言われ、Windowsのタスクバーから無料のCopilotを開いて依頼する。結果は、会議の内容を知らないCopilotが一般的な議事録の書き方だけを答え、実際の発言内容は反映されません。

確認してからの進め方:まず同僚に「Teamsの中のCopilotのこと?」と確認し、会議の録音・文字起こしが残っているTeams内のMicrosoft 365 Copilotを開く。そこから「この会議の発言から決定事項だけを3点でまとめて」と依頼すると、実際の発言内容を参照した議事録になります。

ツールの制約

ファイルを参照できるMicrosoft 365 Copilotであっても、そこから作った文章の数字や固有名詞が常に正確とは限りません。モデルは確率の高い言い回しを選んでいるのであって、ファイルの内容を一字一句検索しているわけではないからです。この仕組みの詳しい説明はChatGPTの仕組みで扱っています。どのCopilotを使っていても、出来上がった文章を元のファイルや発言内容と一つずつ照合する手順は変わりません。

職場でのこうしたツールの使われ方は、総務省の情報通信白書やIPAの調査が継続的に取り上げています。会議の発言や社内メールのように個人情報を含むデータをCopilotに読ませる場合は、個人情報保護委員会の注意喚起を踏まえ、管理者設定でどの範囲のデータに権限が及ぶかを事前に確認する必要があります。

モデル全体の進化のペースはStanford AI Indexが毎年まとめていますが、どのCopilotであっても出力を人が照合する手順は変わりません。OECDのAI指針はこの人による確認を責任あるAI活用の一部として挙げており、この確認の力こそPwC AI Jobs Barometerが示す賃金プレミアムの土台になっています。

自分で試す練習

  1. 会社や学校で「Copilot」と呼ばれているものが、今回挙げた4つのうちどれかを確認します。
  2. Word・Excel・TeamsのいずれかでMicrosoft 365 Copilotを開き、今開いているファイルの内容について質問してみます。
  3. Windowsのタスクバーから無料のCopilotも開き、同じ質問をして、答えの違いを比べます。
  4. 出来上がった答えのうち、ファイルの実際の内容と一致する部分だけを信頼し、残りは元のファイルと照合します。

Microsoft 365 CopilotとChatGPTのどちらを選ぶべきか、ファイルを読めるかどうかの違いを軸に詳しく比べたい場合は、ChatGPTとマイクロソフトが実際の作業例でまとめています。ChatGPT以外にも文章作成以外にできることを広く知りたいなら、ChatGPTでできることが機能の一覧を示しています。複数の作業を自分の判断を挟みながら進めるという考え方自体は、AIエージェントとはがより詳しく扱っています。似た名前のAIサービスが複数あって迷う場合は、AIアシスタント ランキングが選び方の基準を整理しています。

今どの画面のCopilotを開いているかを確認してから作業を進める力は、Coursiumがスマートフォンの短いレッスンで練習できるようにしています。AIの一歩先へ、実際の作業に近い練習から始めてみてください。詳しくはCoursiumについて。

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