レオナルドAIとは:普通の画像生成AIとの違いと確認点
レオナルドAIはモデルを選んでキャンバス上で編集できる点が普通の画像生成AIと違います。具体例と、公開前に確認すべき3点をまとめます。
レオナルドAI(Leonardo AI)は、文章から画像を作るだけのツールではなく、作った画像をキャンバス上で部分的に描き直せる点が、チャット画面に1枚ずつ画像を出す一般的なAIと大きく違います。モデルをあらかじめ複数の中から選べる点も特徴で、同じ文章でも選ぶモデルによって絵の雰囲気がはっきり変わります。
普通の画像生成AIとの違い
- モデル選択:写実的な写真調、イラスト調、ゲームの背景やキャラクター向けなど、あらかじめ用途別に調整されたモデルから選べます。同じ指示文でもモデルが違えば出力はまったく別物になります。
- キャンバス編集:1枚出して終わりではなく、気に入らない部分だけを選んで描き直したり、枠の外側を広げたりする編集が同じ画面でできます。
- 無料枠の制限:無料で使える生成回数には上限があり、一定期間でリセットされる仕組みです。上限や条件は変わることがあるので、使う前に公式のプラン説明を確認してください。
具体例:最初の1枚からやり直しまで
弱い頼み方は「かわいいキャラクターの画像を作って」だけを入力する方法です。モデルを選ばずに任せると、想定と違う画風になりやすく、どこが気に入らないのかも説明しにくくなります。
うまくいく頼み方は、まずイラスト調のモデルを選び、「正面を向いた猫の妖精、丸い耳、緑色の服、背景は無地の薄い青」のように、見た目の要素を分けて具体的に書くことです。できた1枚のうち服の色だけが違えば、画像全体を作り直すのではなく、キャンバス機能で服の部分だけを選んで「緑色の服」と指定し直します。
気に入らない部分が1か所でも、最初からやり直すのと、その部分だけ直すのとでは、できあがりの一貫性が変わります。全体を作り直すたびに、他の部分の雰囲気も微妙にずれていきます。
公開前に確認すべき3点
- 文字の崩れ:画像の中に看板やラベルのような文字を入れた場合、拡大して一字ずつ確認します。崩れた文字は離れて見ると気づきにくいため、要注意です。
- 利用規約とライセンス:商用で使う場合、無料プランと有料プランで画像の利用条件が異なることがあります。使う前に公式のライセンス説明を確認してください。
- 既存の作品との類似:特定の作家やキャラクターに寄せた指示文で作った画像は、意図せず既存の作品に近づくことがあります。公開前に似た作品がないか確認してください。
こうした画像生成モデルの精度がどこまで伸びているかは、Stanford HAIのAI Indexが毎年測定しています。精度は年々上がっていますが、文字の崩れを確認する手間がゼロになる段階にはまだ届いていません。生成した画像を実物の記録と区別できなくなることへの注意はOECDのAI原則でも扱われている論点です。
国内でのこうした画像生成AIの使われ方の広がりは、総務省の情報通信白書が毎年、国際比較を含めて公表しています。企業のデジタル活用の実態はIPA(情報処理推進機構)が継続的に調査しており、こうした調査でも、便利さの広がりと確認の必要性は別の軸で進んでいることが分かります。
モデルを選んで確認する手間を含めた使いこなしが、PwC AI Jobs Barometerが世界で10億件近い求人情報から測定している賃金プレミアムの背景にあります。
今日から試せること
- 作りたい画像の見た目の要素を、色・形・背景のように分けて書き出します。
- 用途に近いモデルを選び、最初の1枚を作ります。
- 気に入らない部分だけをキャンバス機能で選んで指定し直します。
- 公開や商用利用の前に、文字の崩れとライセンス条件を確認します。
指示文そのものの書き方をもっと詳しく知りたい場合はAIイラストのプロンプトの書き方が6つの要素に分けて説明しています。何もないところから1枚のイラストを無料で作りたい場合はAIイラスト無料で作る前に確認する3点、できた画像の背景だけを編集したい場合は画像編集AI、枠の外側を広げたい場合はAI画像拡張とはで扱っています。
モデルを選んで指示文を書き、出力を確認するという力は、Coursiumがスマホの短いレッスンで練習できるようにしています。AIの一歩先へ、実際の作業に近い練習から始めてみてください。詳しくはCoursiumについて。