ブログ · 2026年10月13日 · 7 分で読めます

ChatGPTプログラミング学習:エラーメッセージから始める

ChatGPTでプログラミングを学ぶなら、まずエラーメッセージの読み方から。具体的な手順と、答えをそのまま写してはいけない理由をまとめます。

エラーを貼る。仕組みを聞く。自分で直す。

ChatGPTでプログラミングを学ぶとき、一番使いやすいのはコードを丸ごと書いてもらうことではなく、エラーメッセージの意味を聞くことです。正直に言うと、完成したコードを渡されて「動いた」で終わると、次に似たエラーが出たときにまた同じことを聞くはめになります。読んで理解する方を選ぶと、同じ種類のエラーは少しずつ自分で直せるようになります。

学習に向いている使い方

  • エラーメッセージをそのまま貼って、「何が起きているか」を説明してもらう。コードを直してもらう前に、まず原因を聞く。
  • 自分で書いたコードの一部を見せて、「このやり方で合っているか、もっと普通の書き方があるか」を聞く。
  • 教科書や講座に出てきた用語(変数、ループ、関数など)を、今取り組んでいる自分のコードに当てはめて説明してもらう。
  • 短い練習問題を出してもらい、自分で書いたあとに答え合わせとして見てもらう。

向いていないのは、理解せずにコードを丸ごと写して提出だけする使い方です。宿題や試験で禁止されている場合はもちろん守る必要がありますし、禁止されていなくても、理解せずに進むと次の単元でつまずく箇所が増えていきます。

エラーから学ぶ手順

  1. エラーメッセージ全文をそのまま貼る。一部を省略すると、原因の特定に必要な情報が欠けることがあります。
  2. どの行で、何をしようとしていたコードかを一言添える。ChatGPTはあなたの意図を知らないので、エラー文だけでは的外れな答えが返ることがあります。
  3. 直したコードをもらったら、先に「何が原因だったのか」を自分の言葉で説明してもらう。コードだけ受け取って終わらない。
  4. 同じ原因で起きる別の例を一つ聞いて、本当に理解できたか確認する。

具体例:最初から最後まで

Pythonの練習問題で、リストの要素を順番に足し算するコードを書いたところ、「IndexError: list index out of range」というエラーが出た場面を考えます。弱い聞き方:「このエラーを直して」とだけ送って、返ってきたコードをそのまま貼り直す。エラーは消えますが、同じ種類のミスを次も繰り返します。

良い聞き方:「このコードで『IndexError: list index out of range』というエラーが出ました。[コード全文]。何が原因か、直す前に説明してください。」説明を受けて、ループの終了条件がリストの長さを一つ超えていたことが原因だと分かります。そのうえで、自分でループの条件を直してから、もう一度実行して確認します。

なぜ説明をもらってから直すべきなのか

ChatGPTは次に続く確率が高い言葉の並びを予測しており、あなたが本当に理解したかどうかは判断していません。コードを直すだけなら、原因の説明を省いても一見正しく動く結果を返せます。説明を先に求めることで、モデル自身にも「なぜ」を言葉にする手順を踏ませることになり、見当違いの修正(エラーは消えるが別の不具合を生む書き換えなど)に気づきやすくなります。

もっともらしいが間違っている説明がどこまで減っているかは、AI Indexが毎年測定しています。進歩は実際にありますが、だからといって説明を検証せずに受け入れていい理由にはなりません。OECDのAI原則は、人が最終的な確認責任を持つことを、文章やコードを問わず原則として挙げています。

プログラミング学習とIT人材の実態

IT人材の育成や独学の実態については、IPA(情報処理推進機構)がDX白書として毎年調査結果を公表しています。企業がAIを使った人材育成にどこまで取り組んでいるかは、経済産業省がDX関連の調査で継続的にまとめています。

プログラミングスキルを持つ人材への賃金プレミアムは、PwC AI Jobs Barometerが世界の求人データから測定しており、単にコードが書けることではなく、原因を理解して自分で直せることに価値がつく傾向を示しています。

月曜日に試すこと

  1. 次にエラーが出たら、直してもらう前に原因だけを先に聞く。
  2. もらった説明を自分の言葉で言い直せるか確認する。
  3. 直したコードを実行する前に、何が変わったのかを自分で説明してみる。
  4. 同じ原因で起きる別の例を一つ聞いて、理解を確かめる。

すでに動いているコードやマクロを業務で自動化したい場合は、学習目的とは少し違う確認が必要になります——AIコーディングがオフィス作業での具体的な手順を扱っています。マクロが禁止された職場での自動化はエクセル自動化で扱っています。ChatGPTがなぜ自信満々に間違えるのかという仕組み自体はChatGPTの仕組みで詳しく説明しています。ツールを使いこなすこととAIモデルを作る仕事の違いはAIエンジニアとはで扱っています。

こうした「説明を先に求める」「理解してから直す」という2つの力は、Coursiumがスマホの短いレッスンで練習できるようにしています。AIの一歩先へ、実際の仕事に近い練習から始めてみてください。詳しくはCoursiumについて。

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