米国のみ。日本は未定。今できることから。
ブログ · 2026年9月13日 · 13 分で読めます

Meta Museは日本で使える?2026年9月時点の提供状況と、今できること

Meta Museは日本で使えるのかを整理します。Museアプリは米国のみで日本は未定、Meta AIは日本でも使えるが新機能の一部は未提供、という現状と、日本から今試せることをまとめます。

先に結論です。2026年9月時点で、MetaのAIエージェントアプリ「Muse」は日本では使えません。提供が始まったのは米国だけで、日本での提供時期はImpress AI Watchの報道でも「現時点で未定」とされています。一方で、同じMetaのチャットAIである「Meta AI」は日本でも使えます。ただし、Muse Sparkを使った新しい機能の一部は、日本ではまだ提供されていません。

名前が似ているため混乱しやすいので、この記事では「Museアプリ」「Meta AI」「Meta AIの新機能」の三つに分けて、日本の読者が今どこまで触れられるかを整理します。

三つに分けると見通しがよくなります

  • Museアプリ(エージェント):米国のみで提供中です。日本は未定です。
  • Meta AI(チャットAI):日本でもInstagram、Facebook、Messenger、WhatsApp、meta.aiで使えます。
  • Meta AIの新機能:タスクを実行するエージェント的な機能などの一部は、日本では現時点で未提供です。

モデルとしてのMuse Sparkと、アプリとしてのMuseの違いそのものはMuse Sparkとはで詳しく整理しています。ここでは「日本で使えるかどうか」に絞って話を進めます。

Museアプリとは何か

Museは、質問に答えるだけでなく、ユーザーの代わりに作業を進める個人向けのAIエージェントです。Metaの公式発表では、メールの送信、旅行の予約、フォームの入力、Instagramに保存したレシピ動画から買い物リストを作ることなどが例に挙がっています。

仕事に置き換えると、たとえば出張の予約を進めてもらったり、取引先への日程調整メールを下書きから送信まで任せたりする使い方が想定されます。ただし、メールを送る前や買い物をする前にはユーザーの承認を求める設計だとgihyo.jpの記事は伝えています。

安全面では、ユーザーごとに専用の仮想環境「Muse Secure VM」で動き、外部へのアクセスは「Sentinel」という別のAIが確認する仕組みだとGIGAZINEの記事が説明しています。同じ記事によると、Museは最新モデルのMuse Spark 1.3で動いています。

Museアプリの提供状況:米国のみ、日本は未定

Metaの公式発表によると、Museは米国でiOS、Android、Web版のmuse.aiとして順次提供が始まり、AIメガネにも近く対応するとされています。発表の中で、日本を含むほかの国の提供日は示されていません。

日本の各メディアも同じ見方です。GIGAZINEは日本での提供時期を記事作成時点で未定と書き、ITmedia NEWSも「まずは米国で無料提供開始」と伝えています。Metaが日本での時期を示していない以上、「いつ使えるか」は現時点では誰にも分からない、というのが正直な答えです。

参考までに、米国での料金体系は無料、月20ドルのPower、月100ドルのMaximumの3段階で、無料でも始める際に支払いカードの登録が必要だとTechCrunchが報じています。これは米国価格で、日本円での価格は発表されていません。

VPNや米国ストア経由で使えるのか

「VPNを使えば日本からでも使えるのでは」と考える人もいると思います。Museは米国向けに提供されているサービスで、使うには米国のアカウントや支払い手段が前提になり、利用規約に反する可能性もあります。この記事では、そうした方法はおすすめしません。

Museはメールや支払い、カレンダーなど、個人の大事な情報に触れる道具です。提供地域の外から無理に使うより、正式に提供されてから試すほうが、問題が起きたときにも落ち着いて対処できます。

Meta AIは日本でも使える。ただし新機能の一部は未提供

MetaのチャットAIであるMeta AIは、Meta日本法人の発表のとおり2025年11月25日から日本で段階的に提供されています。同じ発表では、Meta AIが世界で毎月10億人以上に使われているとされています。

その後、2026年7月のMeta日本法人の発表で、Muse Spark 1.1を使ったMeta AIがタスクの計画と実行、メールやカレンダーとの連携、資料作成などに対応すると紹介されました。ただし、同じ発表の中で、機能の一部は日本では現時点で未提供と明記されています。

画像生成も同じ状況です。Muse Imageの発表で紹介されたInstagramのAIエフェクトやWhatsAppでの画像生成は、日本では現時点で未提供とされています。

AIメガネも例として分かりやすいです。Ray-Ban Meta(Gen 2)は2026年5月21日から日本で販売され、価格はMetaの発表で73,700円からとされていますが、他国で使える機能の一部は日本では使えないと同じ発表に書かれています。つまり、日本でMeta AIが使えることと、米国と同じ機能がそろっていることは別の話です。

発表ごとに「一部は日本では未提供」と書かれている以上、自分の環境で何ができるかは、InstagramやWhatsApp、meta.aiを実際に開いて確かめるのが確実です。

日本から今試せること

  1. Meta AIで普段の作業を試す:会議メモの要約や、社内向けメールの下書きなど、個人情報を含まない作業から始めます。頼み方の基本はChatGPTの使い方(日本語)で扱った「立場・相手・文体を先に伝える」がそのまま使えます。
  2. Googleのエージェント機能の条件を確認する:Gemini Sparkは、Googleのヘルプページで18歳以上、Google AI ProかUltraの契約、個人のGoogleアカウントが条件とされ、利用できない地域の一覧に日本は含まれていません。
  3. 料金を確認する:Google AI ProはGoogleの料金ページで月額2,900円と表示されています。MuseとGemini Sparkの違いはGemini SparkとMeta Museの違いで比べています。
  4. ブラウザ操作を任せる道具を知る:ページの操作まで代わりに行うAIについてはAIブラウザとはで、仕組みと注意点をまとめています。

どの道具を選ぶか迷ったときは、機能の多さより「自分の仕事で何に使うか」を先に決めるほうが失敗しにくくなります。選ぶときの軸はAI比較で整理しています。

職場で使う前に確認しておくこと

エージェントは、メールや予定表など多くの情報に触れます。仕事で使うなら、提供地域だけでなく、会社のルールとの相性も確認が必要です。たとえばGemini Sparkは、同じヘルプページで仕事用や学校用のGoogleアカウントでは使えないとされています。

個人情報の扱いについては、個人情報保護委員会の注意喚起が、生成AIに個人情報を入力する前に利用規約やプライバシーポリシーを十分確認するよう呼びかけています。顧客名簿や取引先の連絡先をそのまま渡す前に、社内の担当部署に確認するのが安全です。エージェントと個人情報の関係はAIエージェントと個人情報で詳しく扱っています。

公開を待つ間に準備しておくこと

日本では生成AIを使ったことがある人が58.8%で、米国の75.6%より低いと総務省の情報通信白書(令和8年版概要)は示しています。同じ白書の概要では、日本で最も多い業務での使い道は議事録やメール作成の補助で、約7割にのぼります。エージェントが使えるようになっても、まずはこうした身近な作業から試すのが現実的です。

  1. 任せたい作業を一つ書き出す:出張手配、日程調整、経費の入力など、手順が決まっている作業を選びます。
  2. その作業を今のAIで分解してみる:下書きや要約など、人が最後に確認できる部分から任せます。基本の使い方はAIの使い方にまとめています。
  3. 承認のルールを決めておく:送信、支払い、予約の確定は自分で確認する、と先に決めておきます。
  4. 提供状況を定期的に確認する:Meta日本法人のニュースルームや、自分のInstagram・WhatsAppのMeta AIを時々開いてみます。

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