ブログ · 2026年9月20日 · 7 分で読めます

exaBase生成AIとは:社内向けAIを使いこなす3つの視点

exaBase生成AIのような社内向けAIは、個人のChatGPTと何が違うのか。向いている作業、実際の頼み方、社内管理下でも出力確認が要る理由をまとめます。

社内で完結。作業を一つ選ぶ。それでも確認。

exaBase生成AIは、日本企業向けに提供されている社内導入型の生成AIサービスです。個人のChatGPTアカウントと違うのは、会社が契約して従業員に配布する仕組みになっている点です。機能や料金プランはサービス側の更新で変わっていくので、この記事では特定の時点の仕様を並べるのではなく、この種の社内向けAIをどう使いこなすかという視点でまとめます。

個人アカウントとの違いで押さえておく点

  • 会社が契約主体になるため、個人でChatGPTなどに登録するより、入力した内容の扱いについて会社としての取り決めがある。
  • 複数の生成AIモデルを、一つの管理された環境の中で切り替えて使える場合が多い。
  • 社内文書を検索対象に含めて回答させる機能が用意されていることが多く、個人アカウントの標準機能より社内の情報に踏み込んだ使い方ができる。
  • 利用状況を会社側が把握できる分、個人が勝手に無料ツールへ情報を貼り付けてしまう、いわゆるシャドーAIのリスクを減らせる。

注意したいのは、社内管理下にあるからといって出力の正しさまで保証されるわけではないことです。管理されているのは利用環境であって、モデルの回答内容そのものではありません。

実際に使いこなすための3つの視点

  1. 最初に一つの作業に絞る。社内マニュアルの要約、問い合わせ対応の下書きなど、日常的に発生していて元の情報が手元にある作業から始める。
  2. 社内文書を検索対象にする機能を使う場合は、参照した文書名や該当箇所を回答に含めるよう指定する。根拠が分かる形で返ってこないと、あとで照合できない。
  3. 個人のChatGPTでは入力をためらう社内情報でも、会社の取り決めの範囲内かを確認したうえで使う。「管理されているから何でも入力していい」にはならない。

具体例:最初から最後まで

社内の経費精算ルールについての問い合わせ対応を例にします。頼み方が弱い場合:「経費精算について教えて」。返ってくるのは一般的な経費精算の説明で、自社の規定にある具体的な金額や承認フローとは食い違うことがあります。

頼み方を整えた場合:「社内規定の経費精算のページを参照して、出張の日当上限と申請の承認フローを、参照した規定の該当箇所つきで教えてください。規定に載っていない場合は、載っていないと答えてください。」参照元を明示させることで、回答が自社の規定に基づいているか、それとも一般論で埋められているかをその場で見分けられます。

なぜ社内管理下でも確認が要るのか

これらのモデルは、間違った内容でも正しい内容と同じくらい自信を持って答えます。これは一時的な不具合ではなく、OECDのAI原則でも管理すべきリスクとして扱われている性質です。社内文書を検索対象にする機能があっても、参照元が示されない回答や、示された参照元と内容が食い違う回答が返ってくることはあります。モデルの事実性がどこまで伸びているかはStanford AI Indexが毎年測定していますが、伸びているからといって参照元の確認を省略していい理由にはなりません。

個人が会社の把握していない無料ツールに情報を貼り付けてしまう、いわゆるシャドーAIの問題を避けられる点は、社内向けAI導入の大きな利点です。それでも、会社が管理する環境で何を入力してよいかという社内ルールそのものは、ツールを導入しただけでは自動的にできあがりません。

日本国内での導入の広がり

企業のデジタル化や生成AIの活用状況については、IPA(情報処理推進機構)がDX白書として継続的に調査しています。国内でのAI利用全体の広がりは総務省の情報通信白書が毎年、国際比較を含めて公表しています。

こうした確認の習慣を持つ人材への評価は、PwC AI Jobs Barometerが示す賃金プレミアムからも読み取れます。どの職種でどれだけ働き方が変わるかは、厚生労働省の雇用統計のほうが、製品発表よりも正確に教えてくれます。

月曜日に試すこと

  1. 日常的に発生していて元の情報が手元にある作業を一つ選ぶ。
  2. 社内文書を参照させる機能がある場合は、参照元を明示するよう指定する。
  3. 返ってきた回答を、参照元として示された社内文書と照らし合わせる。
  4. 入力してよい情報の範囲を、社内の取り決めで確認しておく。

会社が把握していない無料ツールに情報を貼り付けてしまう前に確認しておきたい点はシャドーAIとはにまとめています。基本の頼み方や出力を鵜呑みにしない考え方はAIの使い方で、社内向け・個人向けを問わずツールを選ぶ軸そのものはAI比較で扱っています。日本語ならではの頼み方の工夫はChatGPTの使い方(日本語)に、研修やセミナーで体系的に学びたい場合はAIセミナーにまとめています。

こうした「作業を絞る」「根拠を確認する」という2つの力は、Coursiumがスマホの短いレッスンで練習できるようにしています。AIの一歩先へ、実際の仕事に近い練習から始めてみてください。詳しくはCoursiumについて

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